カネボウ化粧品の白斑問題で学ぶ肌トラブルの回避方法

カネボウのロゴ美容コラム

化粧品でのトラブルとして最も大きな問題だったのがカネボウ化粧品の販売してい化粧品でおきた「白斑」。

美白になれると思って使用したのに、実際は白いまだらができてしまい、長い間人の前に出れないなどの苦痛を味わった人も。

カネボウ化粧品による事件を参考に、万が一トラブルが起きた場合の対処方法をしっかり行いましょう。初期対応さえしっかりしていれば、重症化の可能性はグッと下げられますよ。

カネボウ化粧品による白斑問題って?

カネボウの白斑問題のニュース画像

最初にカネボウ化粧品(以下カネボウ)による白斑問題について確認をしましょう。

【白斑】(はくはん)
肌が白いまだらやシミのように見える病気。皮膚の色素に異常が起きることで、その部分だけメラニンが発生しなくなって起きる。この病気で最も有名な人は「マイケルジャクソン」。晩年の彼の肌が白いのは白斑と治療方法によるものです。

トラブルが発覚した経緯

2013年7月にカネボウは一部の化粧品について自主回収を発表しました。

該当する化粧品は8シリーズ54商品。いずれもカネボウが開発した医薬部外成分「ロドデノール」が入ったものでした。

自主回収の理由は複数の医師から「カネボウの化粧品を使用した人から白斑の患者が出ている」と訴えがあったから。

この時すでに45万個がお店で販売中。家庭で使用されているものも含めると100万個以上という大掛かりな回収になりました。

ちなみに、医師から報告があったのは2012年の9月なので、自主回収が決断されるまで10か月もかかっています。この件が隠蔽だったと新聞などで批判されました。

回収後の対応と訴訟の結果

自主回収を決める前の被害報告件数は39件だったのですが、自主回収発表後に病院に行く人が増加。1か月で6808人に症状が確認され、うち2250人が重症と判断されました。

今回の症状はロドデノールという成分が原因なので、使用しなければ次第に白斑は回復していきます。

それでも長い治療が必要になるので、慰謝料を要求したのですが一部の被害者とカネボウが対立。2014年には裁判にまで発展しました。

3年後の2018年7月にすべての被害者とカネボウ側とて和解が成立します。この時の和解金額は公表されていません。

ロドデノールってどんな成分なの?

ロドデノールの原材料ハクサンシャクナゲ

自主回収となり、今では化粧品には使用されていないロドデノールですが、これはどんな成分なのでしょうか?

ロドデノールは「メラニンの発生を抑止し、シミやそばかすを防ぐ」成分。よくある化粧品の説明ですね。

ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)から特殊な技法で抽出することでロドデノールは出来上がります。

カネボウが自主回収を決めるまでに時間がかかった理由の1つに「ロドデノールで白斑が発生する科学的根拠が最後まで見つからなかった」という事情があります。

回収理由はあくまで「ロドデノールを配合した化粧品でトラブルが多数報告されているから」であり、ロドデノールが白斑を引き起こしたわけではないのです。この部分は被害者と対立した理由の一つですね。

日本皮膚科学会での2014年にまとめた調査によると

  • ロドデノールで白斑が発生した人の半数は炎症があった
  • 炎症の箇所と商品の使用箇所が一緒だった
  • 医師の85%が白斑かどうか識別できないほどわかりにくかった
  • 7月・8月で症状を訴える人が多かった
  • 症状を訴える人は50~60代が多数だった一方、30代以下や70代では人数が少なかった

ということがわかりました。

このことにより、「炎症持ちで高齢の人が夏場に使用すると症状が現れる」と推測できますね。70代の人が少ないのは「70代の購入者の人数が少なかった」からでしょう。

カネボウの問題からみる化粧品の怖いところ

今回使用されたロドデノールは事前に厚労省から安全確認が調査されて医薬部外品として指定されていました。ようは国から「ロドデノールは安全かつ美白に効果があるから使って大丈夫ですよ」と言われていたのです。

それでも今回のように新規で認定された成分がトラブルを引き起こす可能性は否定できません。むしろ新しい成分がトラブルを引き起こすという事例はかなり多いです。

一番有名なのは「茶のしずく石鹸」の事故ですね。あちらも新成分を使用したことで小麦アレルギーを発症しています。

実際にカネボウは医薬部外品指定のために300人の被験者に効果と安全性を調査し合格を得ています。

先ほど説明したように「炎症持ちで高齢の人が夏場に使用する」という特定の条件で症状が現れる場合は製造会社でも対策方法がありません。もしそこまで臨床コストを求めるなら会社は薬を作ります。

では、私たちは万が一副作用が出るような商品をこれからも使わなければいけないのでしょうか?

カネボウの問題から学ぶトラブルの回避・早期解決方法は?

化粧品に限らず、口にするものや肌に塗るものはトラブルの可能性があります。

その時、いかに初期対応がしっかりしているのかによって症状が悪化するのを防ぎ、肌を守ることができます。

どのような対応をすればいいのでしょうか?

肌の異常を感じたらすぐに皮膚科の病院へ行くこと

一番大切なのが異常を感じたらすぐに病院へ行くことです。これさえ徹底していれば大体のトラブルは重病化は避けられます。

カネボウの件では最終的には2000人以上が重症と認定されたほどの症状なのに、トラブルが公表する前では39人しか病院に相談をしていません。

カネボウによる隠蔽的体質は問題ですが、報告件数が少ないと体質や特異な例として扱われる可能性が高いです。

病院へ相談するのは自分の症状を改善する以外にもほかに被害者がいないかの把握の為でもあるのですよ。

肌トラブルが起きた場合は使用している化粧品も持参してください。ロドデノールのように特定の季節や条件で症状が強く出ている可能性も否定できません

使用している化粧品の数が多くても、日本中の人で似たような症状の人が現れれば原因は特定できます。

ツイッターやインスタで同じ症状の人がいないか調べてみる

ツイッターは2013年にはすでにありましたが、そのころよりも明らかに身近になりました。さらにインスタをはじめとした多くのSNSが日本には存在します。

トラブルが起きた時、「(自分の使用している化粧品)副作用」などのように検索して調べてみると、同じ症状で悩んでいる人がつぶやいていることも。

医師に相談する際にSNSでのコメントを見せると判断材料になる可能性があるので、余裕があれば調べてみましょう。

まとめ:完全に安全な化粧品は存在しないからこそ相談は大事

カネボウの白斑による問題はカネボウの報告の遅さが原因による大きな問題となりましだ。ですが、報告の遅さの原因になったのが「報告数の少なさ」もひとつの理由になります。

化粧品を使用した結果何かトラブルが起きた場合は「使ってみたけど肌に合わなかっただけ」とは思わず、皮膚科の病院に一度相談することをオススメします。

それが一部の成分が肌に合っていない相性の問題なのか、成分による健康被害なのかがわかりませんからね。

少しでも違和感を感じたら必ず病院へ行きましょう

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